学生時代、医局時代は芥川賞が発表されると必ずその作品を読んだものだ。ただ当時直木賞受賞作は、大衆文学なんぞと小馬鹿にして一切読まなかった。今から思うと赤面の至りである。
 最近では、真逆で毎回の直木賞受賞作品は必ず読むが芥川賞受賞作品はめんどくさくて読む気がしないし面白くもない。
 話題になった「火花」も知り合いの女の子が、あまりね、というので全く1ページも読んでいない。

 ただ今回は、先日長崎に行った折、帰りの空港でこの本を見つけて何となく買ったものである。
 受賞二作品の内最初の小説を先日から読んでいた。
 マァ平凡な作品である。何故この作品が芥川賞なのか理解できない。 最近の芥川賞はこんなに程度の低いものだったのかと愕然とする。 
 

 若い新婚カップルの女性の目から亭主を観察しながら二人の身のまわりに起こる出来事を淡々と追っていく。そして最後は、なんともわけのわからない終末を迎えてジエンド。

 受賞もう一つの作品はどんなのだろう。
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